中国や経済の伸びはもう頭打ち?

先ほどの、「粗悪品ではなく品質の良い製品を出し始める中国」と書きました。
日本だって、アメリカからの製品の模倣から始まり、そこで試行錯誤を繰り返して今があります。
その時の逸話だって、皆さんも聞いた事はあるのではありませんか?
中国だって、韓国だって、いつまでも模倣のままではないでしょう。


と、日本と同じように考えてしまいます。
ただ、私の中でふとした疑問が思い浮かぶのです。
「模倣しているのはだれ?」
普通なら、韓国人や中国人でしょう。
ですが、こういう話も聞きます。
サムスンの役員の多くは、日本で働いていた技術者」
「中国では、日本で退職した技術者を雇用している」


もう、おわかりですよね?
「日本人の技術者が、中国や韓国で製品を作っているだけで、その国の人達が作っているわけじゃないのでは?」
という、前提条件を覆す疑問です。
韓国は日本より国力が小さいので、そこまで伸びるとは思いませんし、現状の企業の多くは日本とのクロスライセンスといった、負んぶされた状況でシェアを伸ばしているので、日本の技術を上回る製品は出せる可能性はあっても、大きな差はつかないと思っています。
中国はどうでしょうか?
桁違いの国力に、国内での競争(ライバルの多さ)から、危機感はある。と思ってましたが、どうにも工場は「沿岸部」に集中しており、労働者の多くは内陸からの「出稼ぎ」と言う状況。運輸性やエネルギーの確保の点から見ても、内陸に力を入れるには費用対効果が悪すぎる。
出稼ぎだから、「人が育つのか?」と言う疑問と、中国人の気質(見ていないとすぐサボる。盗まれた方が悪いという社会性。企業の社会的信頼性の低さ)より、「国力はあって競争力はあっても、成長という観点で見ればないので、劣化コピー以上の物は作れない」という認識が、どうにも根強い状況です。


ただ、これは事実だとしても、中国の潜在的能力は恐ろしい物がありますので、それが目覚めてしまえば世界最強の国家になるのは間違いないでしょう。
目覚める前に、環境公害で滅亡の危機にひんして、みんな逃げだす方が速そうな気もしますけどね。