Noレジ袋

コンビニ出るとき、自動ドアに貼ってある「レジ袋削減にご協力ください」
とあった。

ああ、まだこんなアンチエコ活動を実施してるんだなぁ。

と感慨深いものがある。


帰りにレジ袋を無くすことで得をするのは誰だろう?と考えた。

イオングループやコープといった一部のスーパー?

確か、レジ袋一枚5円で販売していたはず。
ではイオンやコープといったスーパーは得をしているのか?

私が利用するスーパーの場合、レジ袋は以前のまま無料でもらえる。
マイ袋を持っていくとポイントカードに5ポイントつく(5円相当になる)

イオンやコープといったスーパーが同様にマイバック持参の方に対して1回5円程度のサービスを実施しているのであれば、特に得をしていないことになる。

イオンは何かやってたような記憶があるが、コープはやっていなかったような・・・・・・(あまり利用しないので覚えていない)

次にレジ袋を削減して嬉しいのはコンビニかと。
特にマイバック持参することで客に何らかのサービスなどはやっていないため。

以上より、一部のスーパーとコンビニはNoレジ袋活動によって利益を得ているということになる。
(利益というかサービスコストの削減)


だが、レジ袋削減はアンチエコ活動である。

レジ袋は石油系ナフサと呼ばれるものから作られる。
ナフサはガソリンを生成するときに発生する、本来はあまり物であり、それを再利用したものに過ぎない。

結局、石油からガソリンを生成する以上は必ず発生するため、保管することもできないのでどこかで利用するしかない。
議論の中では、以上を持って「レジ袋削減はエコではない」という考えもある。

ここまででは正確ではなく、過去に調べた範囲では、レジ袋に使用されるナフサの数量は、輸入する原油の一日分(年間数量)の数量に相当する。
輸入数量を減らせるからエコという考え方(という意見)もまたある。

国内数量分をどうにか消費しなければならないから、レジ袋を減らすことはエコにつながらない。

という考えもある。

ただし、日本は万年のナフサ不足で、ナフサを海外から輸入している背景もある。
その為、輸入量を減らすことで底にかかるコストとエネルギーを削減することはエコであり、輸入数量分の加工と燃焼がなくなればやはりエコだろうと。

ナフサは発生する以上は使われるから意味がない。
ナフサは輸入しているから削減することに意味はある。

まぁ、この二つの意見を見かけたことがあります。

私がアンチと表現したのはここにはない。

レジ袋というのは言い方を変えれば「添加剤」である。その為、ゴミと一緒に排出することで炉内の燃焼温度上昇を助ける働きがある。
しかし、このレジ袋削減による『有害な環境側面』としてゴミの中に含まれる添加剤の数量が減るということにつながり、減った分だけ別途燃料を投下する必要が出てくる。

炉内に投入する燃料は何か?
ナフサ―――ではないらしい。
(これは又聞きだが)、炉内に投入しているのは重油とのこと。
ナフサよりも沸点が高い為、温度上昇させるために必要な数量はナフサ以上になるという話だ。
*1

レジ袋だけでなく、容器包装プラスチックが分別対象になったので、ますます炉内の温度が上がらなくなるんだろうと。
十分温度が上がらないとダイオキシンが発生するわけで―――

結局、廃棄時に使用する燃料が増加するだけで、全然エコじゃない。ということで、私はアンチエコと評価したわけです。
プラスチックもサーマルリサイクルに回すなら、結局のところは加工の部分手間ですし。

さらに言えば、結果としてCO2の削減になっていないのであれば、レジ袋削減によりレジ袋を作っている人たちが犠牲になっただけの悪政策だったんじゃ……と。

包装容器リサイクル法もそうなんですけど、
http://www.env.go.jp/recycle/yoki/amendment/index.html
環境省のHPをみると、結局コストだけ跳ね上がっただけで廃棄物の絶対数量の削減につながっておらず*2、またCO2の排出量の削減にもつながっているとも思えない(下手をすれば増加している)のですが、、、なんか、評価方法、おかしくありません?

*1:これはどこまで本当かわからないが、ソースは廃棄物処理場で働いている人

*2:これは以前に評価済み