現役総理と安倍さんの討論結果

記事:安倍VS野田 日銀めぐり大ゲンカ 株高&円安進行で民主に危機感


野田首相は中間者層向けにこのような頓珍漢な発言を行ったのだと思いますが……

目的は印象操作であり、結果として安倍さんがあきれた。
要するに、政治といったものに興味がない人たちに対して印象が悪いように思わせる発言を行い、選挙で自民党ではなく、民主党に対して投票してもらおうというもの。

そもそも、一ドル80円前後が空前絶後デフレといわれているのに、100円になると超絶インフレで120円になるとハイパーインフレが起こるかのような物言いはすごいとしか言いようがないですね。
今更120円まで戻り、日経平均株価が1万4000円戻ったとしても

しかし、首相でもない野党でもない人の発言だけで9兆円もの経済効果が発生するなんて、ちょっと異常すぎてついていけない…………。

それだけ彼の発言のインパクトと期待感が大きいことなんでしょうが、上手くいかなかった場合の反発もまた怖いですね。

安倍さんの発言のポイントに、国債を日銀が買えというもの。
この件で経済学者の方々は警告を発信しています。

個人的には、国債の発行限度額との関係があるから、アメリカの様に限度額の引き上げなりなんなり、国債を継続できる状況を作り出す必要はあるんじゃないのか?

その辺、なんで議論に上らないのだろうか? と思ってググってみると
記事:日本の「借金限度額」は一体いくらなのか?

「“純資産”は約1100兆」とのこと

借金時計のサイトでは
930兆円弱。

実際は対GDP比で220%は自転車操業できるとのことらしいので、もうちょっと発行できそうです。

自転車操業の意味(たぶん)
国債には利子がつきますから、発行が増えれば増えるほど利子の支払いがきつくなって首が回らなくなる。回る状況を「自転車操業」と表現しているものと考えられる。


日銀総裁である白川方明総裁は
1.「中央銀行が直接国債を引き受けると、通貨の発行に歯止めが効かなくなる」
2.「国が肩代わりと誤解されると、(国債が売られ)長期金利が上がり、財政再建にも実体経済にも悪影響が出る」
3.「3%のインフレ目標は現実的でない」
とコメントしている。
記事:「安倍インフレ財政公約」で株価上昇・円安―後ろでシナリオ書いてるの誰だ?

意味:インフレターゲット

野田:「戦争時に同じことをやったからダメ」

ようするに、戦争時に国債を発行しそれを銀行に買わせた結果、日本は国債を白紙化(財政破たん)することで、なんかとんでもないことが起こりますよーというのは主張の背景にはあるのでしょう。

アルゼンチンが国債を白紙化した時に起こったケースで言えば、ハイパーインフラ、治安化悪化、国民の海外流出などがありました。
同じことが日本でも起こるのか?

というものですが……アルゼンチンと日本とでは比較するには条件が違うと思うんですよね。国債ってほぼ日本人(銀行)が買ってるし。

それに、日銀は間接的に国債を購入していますし、、

日銀:「間接購入はOKだ。 しかし直接購入はNGだ」

よくわかんねーw

・通貨の発行に歯止めが効かなくなる
と言っていますが「3%のインフレ目標」があるので、目標達成条件がある時点で歯止めがきかないという事はあることはないと思います。
この数値が、CO2排出量99%削減とか、そういう実現不可能な数値というならわからなくもないですが、

記事:安倍の「インフレ目標3%」に専門家から批判続々
ここでは「ドル安」のアメリカと比較がされ、現実的ではないとしています。
円高の日本に当てはまるのかという検証がされていないのが残念です)

すうちとして「とんでもない」としていますが、wikiの方では

多くの中央銀行で物価目標を設定する試みが行われているが、設定するインフレ率(例えばイギリスは2.0±1%)や政策目標への拘束力などは様々である。金融政策の透明性向上[7]や予想インフレ率を安定化させることから、日本でも導入を求める声がある。だが、これまでの実施国の多くがインフレ抑制の手段としてこれを用いていることからデフレーション克服に用いることに関して疑問視する意見が存在しており、日銀はこの提案を受け入れていない。日銀は0〜2%の物価上昇率の目安(日銀の認識を示す目安であって、日銀の政策目標としての規律性は持たない)を設定しているが、インフレ・バイアス(日銀が物価安定の指標として用いるCPI(消費者物価指数)は統計の性格上、1%弱の上方バイアスがかかるとの研究報告がある)まで考慮するならば、ニュージーランド準備銀行が採用しているように1〜3%の幅で目標インフレ率を設定するのが望ましいとの主張がある。

経済アナリストの中には、アメリカのドル安政策が終わる点と人民元高騰により一気に円安に振れる為、3%は簡単に突破するという考えをしている方もいるようです。

どうにも「3%という数値が高い」という、数値を下げれば納得するのか? というツッコミがしたくなる意見や「すぐに突破するから意味がない」という、じゃぁやっていいじゃんと思うような意見が散見されます。
日銀総裁を含めて、そもそも数値に文句を言うということがどういう意味を持つのか理解していない状況。

賛成するにも、反論するにも、論が足りずに議論する状況にすらなってないんじゃないのかと思う。

う〜ん、誰か双方の主張と問題点をきちんと客観的にまとめたまとめサイトを作ってくれないかなぁ(他人任せ)