基軸能力の概要−知能

基軸能力の要領で分類したように、体力は主に「知識」「知恵」の2つを意味する所とします。

知識
 理解している事柄。認識を表す能力です。「記憶」の分野と深い関係性があります。
 目の前にあるものが何であるか―――という、識別もまた、この能力の範囲内になります。記憶と違う所は、知っていても思い出せない。似たようなものから予測できる。という部分でしょう。
 ゲームでは、そのままの言葉で使われたり、何らかのスキルで表現されたりします。モンスターチェックなどで、よく使用されている感じです。
 PCが知らなくても、GMがそれの描画を行う事で、PLが何なのか予測・認識し、PCに不自然な行動をとらせてしまう(PCにとって有利な方向で)という障害が発生したりする問題点もあります。
 この能力を表現する場合、知識そのものの言葉の意味より、知識を内包した判定を行う場合、それが何なのか認識できたか認識できないかという点で考え、描画を行う場合は十分注意する必要があるようです。
 形状が類似している物がたくさんあるのであればある程度改善されるのですが、独特の形状をした特定しやすいものだとPLの知識で特定されてしまいます。かといって、物や種類によって描画方法を変えるという手法は、統一性がないので実は危険です。システムごとに知識による認識に失敗した場合の描画方法が記載されているのが好ましいのですが、現状ではそのようなシステムは見かけません。(私は見た事がありません)
 という感じに、この能力の表現する事においては、難しい側面を内包しています。
 
 この能力をゲームで表現するのであれば、従来のゲームと同じような使用方法以外ないかもしれません。その為、この能力の持つ問題点の解決方法は、システムによる補助かGMの工夫に依存されると思われます。
【智識】と言う記載方法をする場合もあります。
知恵
 道徳や判断力に関わる能力です。物事の理解力の速さにも起因します。「頭の良さ」をあらわすと言った方がわかりやすいでしょう。
 知恵を表す・内包する能力値が高いキャラクターの場合、天然系・空気の読めないといったキャラクターと矛盾してしまう項目でもあります。
 この矛盾が現実に存在しないかというと、もちろん存在します。
 空気が読めないといっても、「悟りを開いた」キャラクターは例外と言えるでしょう。
 特定のことに対して「頭が悪い」というのは、脳に障害を患っている知的障害者などが該当します。
 前者の例でいうなら「キラ・ヤマト」「ラクス・クライン」などのキャラクターが存在します。
 後者はあまり見かけません。両者ともに「痛い系」と分類されますので個人的にはお勧めしません。もちろん、ギャクキャラという「ネタキャラ」という事で周りを楽しませるのが目的というのはアリでしょう。

 ゲームでは主に、「知力」と言う明記方法で表現されるようです。
 精神系のスキル・超能力のスキルの成功度や熟練度・基礎能力で表現される事が多い項目でもあります。

 この能力をゲームで表現するのは厄介です。結論を先に言うと、PCの知恵はPLに依存される為、PL以上の表現をPCが表現する事は出来ない。
というものです。ここでいう表現とは、数値化されたものではなく、数値化されない部分を指します。
例をいうなら、与えられた情報に対する判断力。PCの行動などです。
知恵の高いキャラクターは本来、戦闘においてもよい戦術をとり、優位に戦いを推し進めますが、それはあくまでキャラクターの能力であって、
PLにそれに伴う能力が不足していれば、PLの能力以上の戦術を行う事は出来ません。
メタ視点で物事を見れても、メタ視点で物事を表現できないのです。
智慧】【智恵】【叡智】と言う記載方法をする場合もあります。