ダイハツ イース(e:S)の燃費レビュー(6)街乗りの実燃費

本日は検討課題の一つである
「エンジンの暖気をしない状態のサンプルを取得し、暖気状態での計測との比較データを準備する。」
というものの準備データです。

まずデータの見方です。
データそのものの計測区間は5kmで同じ道の往復となります。往路のデータと復路のデータで違う点は、復路の時は夜間走行になりランプを点灯しているということです。
温度はエンジンスターターの計測値となります。実際の外気温度はスターター計測値よりも低いのを確認しております。(外気0度の時、計測値が5℃とかですので、おそらく車内の温度を計測しているのだと思います)

表から見える点は、温度により燃費が大きく左右されている点です。
0℃の時は16km/L、10℃の時は20km/Lと燃費が4km/Lもの差があり、温度によって燃費が大きく左右されていることが表からわかります。
変動の理由を予測すると、初期のエンジンオイルの温度とエンジンが温まった後のオイルの温度とでは、オイルの粘度が違うため、
エンジンのオイル温度と粘度の関係により、燃費という形で数値化されたのが上記表だと考えております。

実際、オートバックスなどでオイルを入れておらず、ダイハツが提供するオイルをそのまま入れているので、どの程度のグレードオイルなのかが不明です。
(今回はオイルのグレード特性などは論点ではありませんので記載しません)

以上より、低温短距離区間で運行する場合、上記表のような燃費特性を見せるのを留意して車選びをされるのがよいかと存じます。
ただし、温度の影響はオイルの特性による影響がありますので、イースに限らず他の軽自動車でも同じ特性は見せるはずです。ただし、その特性が上記表と同じ程度の燃費差が生まれるものなのかどうか不明です。

燃費を改善したいと考える場合は、低温で性能の優れるオイルに交換されることをお勧めいたします。
(オイルの価格はそれほど変わらないはずですの)


本日は以上。

余談
今回の記事は厳密に言って「暖気状態との比較」ではありません。
ただ、「暖気をしない状態」と「暖気状態」の厳密な線引きができなかった点に大きな理由があります。
たとえば、暖気がされた状態とは、どこまでが暖気されたといえるのか?
例えば途中でコンビニにより、30分ほど買い物をして再び車に乗り込んだとき、車は「ホットスタート」とみるのか「コールドスタート」と見るのか?
途中で食堂により、一時間ほど食事をして再び乗り込んだとき、車は「ホットスタート」とみるのか「コールドスタート」と見るのか?
エンジン始動直後、水温ランプが点灯していれば「コールドスタート」とし、点灯していなければ「ホットスタート」とするのか?
結局のところ、ホットスタート、コールドスタートの特性差は、上記の温度差によるものなので、厳密にこれを区分しても区分内による温度差も発生しているため、数値として割り振っても参考とはならないのではないか?という疑念から「暖気状態との比較」をやめて、今回のような評価に変更しました。



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