サムゲタン

なんか、アニメで原作はお粥だったのをサムタゲンに改変したことが問題になっている(炎上している)ようで、ほかにもいろんな人がサムタゲンを食べている、という噂みたいなのが流れています。
それでまぁ色々調べた感想をば。

多くは、ステマステルスマーケティング)であること、改変が本来必要ないのに、改変したことを問題にしているようですが、改変側(制作側)はそれを否定しているコメントを出しています。

Q.ステマなんじゃないですか?
A.違います。
Q.じゃぁ、なんで改変したの?
A.お粥は描画が難しいから。
※簡潔にまとめるとこんな感じ

ウィキペディアをみると、韓国料理ではなく、中国料理・北朝鮮料理となっています。
参考:サムゲタン
以上より、韓国でも食されているとはいえ、韓国料理とは言えないようです。

次にこちら:チキンスープ

材料比較
サムタゲン:塩・コショウ、キムチ、干しナツメ、栗、松の実、ニンニク、鶏肉(大ブロック)
チキンスープ:鶏肉の切り身、ニンジン、タマネギ、セロリ、塩と胡椒

今回の改編には4つのポイントがあるかと思います。
1.病人食であるか?
2.材料の入手は容易か?
3.一般的に知られている料理なのか?(調理法含め)
4.作成は容易か?

一つ目については、チキンスープの方は病人食としても有益とされていますが、サムゲタンの方は残念ながら病人食とは言えないようです。
二つ目については、少なくともチキンスープはその辺のスーパーで材料がそろうのに対して、サムゲタンの方はいくつか入手が難しいものがあります。栗は時期的には置いていないところもありますし、松の実についても中華料理の材料が充実している店でないと入手は難しいでしょう。鶏肉も丸々ってのは流石に値段も張るでしょうし、あまりスーパーで写真のようなサイズの物は見かけません。
商店街利用者の場合は材料を揃えるのが難しそうです。
三つ目については、間違いなく知られていないでしょう。これは明らかに嘘と言えます。
キムチというのが日本で知られるようになってまだ日が浅いのもあります。
生粋の日本人である私は、サムゲタンなんて言葉は私は今回初めて知りました。
4つ目については、チキンスープの方は具材のサイズから作るのに時間はそれほどでもないですが、サムゲタンの方はブロックが大きいですから、煮込みに時間がかかりすぎるようです。
また、「お粥」については炊飯器に「お粥」という選択肢が付いているので、容易に作ることができるので上記二つ以上に作成に困ることはないでしょう。米に塩があれば最低限の形が整えられますしね。

以上の四点の理由より、仮に描画が難しいとしてもサムゲタンは選択として適切ではない。
常識である(作中ではそうであるらしい)のであれば、もっと一般的に知られている料理でありきちんと病人食として認知されているものを選択するべきであり、状況のセレクトとしてはふさわしくない。
原作改変の部分から合わせてもあまりに不自然すぎるようです。

この不自然さから、ステマと評されているのでしょう。