地球温暖化説はうそ?本当?

2009年の状況で、環境対策については二酸化炭素排出量削減ばかりが取り上げられ、他の部分が見えなくなっています。
実際、それらを否定する本や否定する本を否定する本が出版されるなど、さまざまな「ビジネス」に発展しています。
そういった様々な否定説や疑問説を批判する報告書
「地球温暖化懐疑論批判」
という本が公開されています。(無料公開)




内容的には、反論出来る部分を反論した内容というのが、私の感想です。


特に、数値的根拠についての突っ込みをしていますが、反論本、反論の反論本双方共に「反論の本質ってそこにはないだろ」っていう所もポイントでしょう。
例えば、「科学者の9割が二酸化炭素が原因でないと考えている」という部分の反論とかです。
このような反論をする武田さんについても、そもそも変ではありますが、「その数値はおかしい」と反論していますが、それも反論の仕方がおかしい。
なぜなら、「二酸化炭素が原因ではない」と「科学的に証明されている」のであれば、科学者のうち99%が反対しようと関係ないではありませんか。
反論する科学者は、「科学的に証明された証明手段に対し、その間違いを科学的に立証する」のが、科学者でしょう。
なので、反対しているとか、考えていないのが「何割」ってのは、そもそも語る上での本質的な問題でも原因でもないですよね。




あと、双方どちらも同じなのですが、「各国が同意している」といった、科学的に裏付けられた根拠のない多数決の結果とか、「疑いようがない」という科学的根拠のない論法は、やめてほしいなぁ。と


「結果としてAなので、Bが原因である」というのも、なんか電話でマンション経営の勧誘している人達や、マンションの販売員のやり方とそっくり。
「これしかない。考えられない」といって、他の要因の検証はあり得ない、無い。としてしまう押し売り商法。
読んでて、そう思いました。どちらもw


ISOの事務業務をやってると、どうしても「不適合の原因の究明」という部分で視点を見る必要が出てきます。
そこで養われた結果なのでしょうか?
どうにも、「反論本」や反論本の反論本」の内容は、「温室効果の原因」が置いてけぼりになっています。






 IPCCの報告書や、反論本及び反論の反論本を読む方は、「このような考え方、結果からのアプローチ方法がある」というレベルで読み進めていただき、「じゃぁ、問題の本質はどこにあるんだろう?」というのを考えてきただき、「この報告書は、原因を究明出来ているのか?本質に目が向いているのか?」というのを観察していただければ、だまされたり鵜呑みに飲んだりすることは無くなりますので、是非実践してみてください。




私個人の結論としては
 新たな市場である「環境」を開拓し、維持したい。なので、原因の究明を望んでおらず「疑わしきは罰しろ」を矢面に、商売の為に各国は同意をしており、メーカーも市場活性化の為に「省エネ機器」をブランドとして商売している。


です。



ただし、低炭素社会は推進するべきですし、環境というのは推進活動が絶対必要というのも結論です。
だって考えてみてください。
グーグルマップで中国の長江や黄河日本海の合流地点を見てみれば、どれだけ「水質汚濁」が進んでおり「大気汚染」されているのか、目で見てわかりますよね。
なので、私としては「温暖化」ではなく「汚染予防」「汚染防止」を推し進めるのが、真の環境活動である。という信念を持っています。
いや、大した信念じゃないですが。



廃棄物の不法投棄による土壌汚染。そこから染み出した化学物質を人間や動物が何らかの原因で接種してしまった場合の健康被害
そういった「公害」を考えると、「温暖化」以上に「切実」ですよ。



なので「環境税」大いに導入賛成です。ただし、対象は「炭素」ではなく、「製品の製造時の汚染対策レベル」で税金をかけろ。です。


当たり前ですよね。




汚染対策を行っている工場で作られた製品は、どうしても原価が上がります。
汚染対策を行っていない工場で作られた製品は、原価は安く済みます。


製品としての品質が同じなら、売れるのは安い方に決まっています。
汚染対策するだけ、馬鹿を見るわけです。


それって、状況的に変ですし、環境活動を推進する国家としては、見過ごしてはならない状況でしょ?
だったら、そんなことが無いように、汚染対策を行っている工場で作られた製品の方が、対策を行っていない工場で作られた製品よりも、「安くなる」ように「環境税」を設定する必要がありますよね。
なので一律的な「税率」という考えではなく、製品毎に調整する必要があります。
設定は非常に難しいですが、、、、(車のエコカー減税の様な階段式で失敗していますし)


まぁ、そこは私が考える話ではないのでOKとして、上記のような考え方が私の考える、「正しい環境対応、正しい環境対策、正しい環境活動」となります。


なので、要望としては、反論本を出すならちゃんとその本質を抑えたうえで反論してほしいなぁ。と。