Iがんばれ、同僚君

以前にお話しした同僚の話です。ネタになるなと思う実話が発生したので書きます。
彼が入社して二ヶ月くらいの事の話。








私:「この件についてはお任せします。今までのやり方ではなく、同僚さんのやり方で結構です」
同僚:「今まではどうしていたのですか? メールの文書とかも見せてください」
私:「今までは、私の方でこういうやり方をしていました。文書はこちらです」


後日、メールの文書の内容は全く同じで、日付や人名あたりが多少修正された状態で関係者に送付された。




私:「先日の件、どうなりましたか?」
同僚:「今やってる所です」
私:「相手方からの返答は?」
同僚:「メールで催促しています」
私:「返事が遅いようなら、電話で直接連絡した方が良いですよ。メール、気にしない人はほとんど気にしませんから」
同僚:「そうですか」


結果、同僚は電話せず、催促のメールを再送するだけであった。


二週間後
私:「一か月前にお願いした件、どうなりました?」
同僚:「あ、まだ来ていません。電話します」
私:「……まとまったら報告してください」


一週間後
私:「例の件、どうなりました?」
同僚:「もう、終わりましたよ」
私:「結果は?」
同僚:「大丈夫でしたね」
私:「報告は忘れていたんですか?」
同僚:「今やってるじゃないですか」
私:「……」






私:「リストのまとめの件、どうなりましたか? 監査もあるので最新の物に修正してください」
同僚:「えっ!?」
私:「リストですよ。報告書上がってきていますよね?」
同僚:「必要なんですか?」


(指示した時に説明したのに、不必要と勝手に判断された上司の俺、涙目 orz)




私:「人の出入りが激しいので、都度報告書を一枚一枚確認すると時間がかかりますから、検索を容易にする為にリストは必要です」
同僚:「あっても意味ないですよね」
私:「各部より報告書に関して問い合わせがありますから、その時に迅速に返答もできます。審査でもリストから報告書の確認をされます。リストは使用頻度は高いとは言いませんが、低くもありません」
同僚:「これ、リストにまとめるだけでも相当時間がかかりますよ」
私:「報告書を貯めたりすればそうかもしれませんが、普通は時間はかかりません」
同僚:「いや、でも」
私:「めんどくさいのは分かりますが、より迅速にまとめる為にエクセルで作ったマクロを使えば一瞬ですよ?」
同僚:「えっと、ありましたっけ?」
私:「(保存フォルダを開いてあげて)これです」
同僚:「ああ、これですか。そういえばありましたね」
私:「業務を指示した時に、リストに関する事も含めて説明していますよね? これは楽だって言ってましたよね?」
同僚:「・・・」
私:「まぁいいです。これが使いにくいなら、独自にまとめてください。ようは、先ほど言った問い合わせに対して迅速に対応できるのであれば問題ありません」
同僚:「やっぱりまとめないとダメですか?」
私:「まとめなくても同様の対応が出来るのであれば、かまいません。参考までに、もう一人の同僚Bさんの担当分については、同僚Bさん独自の様式でまとめられています。もっとも、こことは違って人の絶対数が少ないので、あちらはなくても対応はできるでしょう」




結果、リストを作っている模様。(だが、未処理報告書はかなりたまってる)






同僚:「教育ってどうやるんですか?」
私:「どうって?」(あんた、10年以上環境だけで食ってきたんだろ)
同僚:「この資料、突っ込みどころ満載なんですよね」
私:「というと?」
同僚:「必要なのは、方針と手順だけじゃないんですか?」
私:「本来の取捨選択をすればそうかもしれませんね」
同僚:「これって必要ない部分たくさんあるじゃないですか」
私:「資料に書かれている部分をすべて説明する必要ないですよ」
同僚:「(激怒)いまさらそんな事を言うんですか!! 今さらですよね」
私:「同じやり方で教育をしてくださいと指示は出していませんが?」
同僚:「はぁ!?」
私:「指示を出す時に言いましたが、規格の要求及びシステム文書の要領で決められた範囲を満たすのであれば、資料も教育の方法も手段にすぎないので、やり方は任せると指示しました。資料はそれらを満たす物として私が作った物にすぎません。前任者はまた別の方法で実施しており、私は同じやり方を継承していません。同僚Bさんは、私の資料を基に独自に資料を作成して実施しています」
同僚:「だからって、じゃぁなんで資料を渡すんですか」




ここで私より上の上司登場




上司:「まぁまぁ、同僚さん。そこは落ち着いて。こいつの言い方も悪かったかもしれませんが、私とか他の職員はその資料を使って教育をしてるんですよ。実際、この資料が出来てから私も含めて、いろんな人が私達の代わりに教育をしてくれるようになったんですよ」
同僚:「・・・・」




以下、資料を使った場合の有効性や、資料を使った教育方法を説明。同じ資料を使っていても、教育のやり方は職員ごとに様々である点を説明される。
しかし同僚は収まらずに




同僚:「そういうのは、工事の安全教育の中でやるべきです。環境教育をする必要ないでしょ」
私:「この教育は、環境だけでなく一般安全やセキュリティ、そして緊急時の連絡先についても述べています。これをやらない場合、じゃぁ、どこでだれがいつそういった環境以外について周知するんですか?うちでは、工事安全教育というのは実施していませんよ」
同僚:「工事の発注者がやるんです」
上司:「やらないね。だからこちらで実施してるんだよ」
同僚:「ですが、環境でやるのは筋違いでしょう!」
私:「規格では【教育をしろ】とは要求していません。要求しているのは、【力量がある事を証明する記録】です。どこでやるのが正しいか?などの過程はどうでも良いと思いませんか? 結果として必要な事を伝達しているか?という点とそれを証明する事が出来ているか?ではありませんか?」




縦割りの話をすれば、彼の主張は必ずしも的外れではありません。
上司:「しかし、安全の実施部門はうちの課の話で同じグループで仕事を行う以上、縦割りで安全とかセキュリティとか環境とか役割分担せず、必要な事をまとめて実施する事は悪い事ではないよ」
私:「教育する機会を何度も相手に求めるのは不便だと思いません? 環境だけ、別に抜き出してやるんですか?」
同僚:「工事安全教育の中で、環境教育もやってもらえば良いのです」


結局の所、彼の主張は最後の発言に集約されるのかもしれません。
ちなみにこの同僚、ここで出てくる上司よりも10歳以上年上だったりしますw