省エネ八本刀

今回の夏の問題に対する、実践的(笑)な方法についていくつか紹介していきたいと思います。
省エネではありますが、本来の目的は「ピークカット」であるという部分も踏まえます。

一本目:熱負荷調整

1.プリンタ類を居室スペースから除外する。
 解説:プリンタ専用の部屋等があればベスト。排熱の処理は換気扇で十分。注意すべきは湿度であり熱ではない。
2.昼間はTVを見ない。
 解説:TVが大型化するにつれて消費電力
3.古いTVやビデオを使用している場合は、コンセントを抜く。
4.昼食は熱を使用する物を使用しない。又は朝に弁当を作成する。
二本目:照明の更新

1.全波長タイプの蛍光管を使用している場合は三波長タイプの物に変更する。
2.居室に使用されている蛍光管で省エネタイプがある場合はそちらに変更する。
3.蛍光管の本数を減らす(前段階として下記をする)
 3.1 反射板等が設置可能な場合は設置する。
 3.2 家庭ではアルミホイルなどを利用して反射させる。
 3.3 器具の清掃を行う。
 3.4 家庭のサークル蛍光管タイプの場合、カバーを取り外す。
4.電球タイプはLED電球か蛍光灯型電球に交換する(但、発光効率80lm/w以上)
三本目:換気調整

1.使用頻度の少ない物は倉庫に仮置きする。
2.外気の方が涼しい場合は外気を取り込む。(エアコンOFF)
3.冷風扇を使用する。(下記も同時に実施)
 3.1 エアコンは止める。
 3.2 窓を開ける。(そうしなければ湿度が高くなる為)
 3.3 換気設備を動かす。
 3.4 タンクには冷蔵庫で冷やした水を使用する。(夜間電力で冷やす)
 3.5 冷凍庫で冷凍した冷媒を入れる。(夜間電力で冷凍した冷媒)
4.ロスナイはエアコン運転時のみ利用する。
四本目:エネルギー使用量の調整

1.モニタやTVの輝度(バックライト)を調整(省エネモード)
2.人の居ない場所の照明は、ランプを取り外したり器具の電源をOFFにする。
3.常時人が居ないが、出入りが存在する場所に人感センサーを設置する。
4.外部からの明かりが入り込む場所は、自動調光機能内蔵の照明器具に変更する。
5.夜間電力を利用して筐体等に熱を蓄熱させるタイプのエアコン導入
6.ポンプ類のインバーター
五本目:ピークシフトの実施

1.ノートPCを使用している場合
 1.1 NECやパナソニックなどが提供しているピークシフトソフト(無料)をインストールする。
 1.2 上記ソフトが動作する場合、ピークの出る時間帯(14時ごろ)はバッテリー稼働させ、20時以降にバッテリーを充電させる。
2.冷蔵庫のピークシフトの実施
 2.1 冷凍庫に冷媒を詰め込み、隙間がないようにする。
 2.2 詰め込む時間帯は夜間とする。
 2.3 9時以降に冷凍させておいた冷媒を冷蔵庫に移す。
 2.4 冷媒の量が少ない場合は、ピークのでる時間前に移す。
3.洗濯は朝の早い時間帯又は20時以降に実施する。(近所迷惑にならない範囲で)
4.携帯電話等の充電も夜間に実施する。
5.風呂は20時以降に沸かして入る。
6.バッテリー内蔵の扇風機を利用し、昼間はバッテリーで運転する。
 解説:バッテリーはこの夏で死ぬと言う前提で使用してください。
7.土曜日出勤を行う。
 解説:土曜日に出勤して平日は休みます。この時、曜日単位で休む範囲(空調機に対応する部屋の勤務者)を決定することで、ピークを曜日シフトさせることが目的です。
六本目:エネルギー損失の低減

1.窓に赤外線をカットするフィルムを設置(UVカットとかそういうの)
 解説:断熱シートでも可ですが、屋外の方が涼しい時は逆効果になりますので注意が必要
2.空調機のファンベルトを省エネファンベルトに交換
3.変圧器の更新(特に設備稼働率の高い場所に有効)
4.
七本目:機器の高効率化

1.省エネタイプのTVやパソコンに買い換える。
2.ACアダプタはスイッチングタイプに交換する。(電圧、電流、端子の確認は必要)
3.空調機の室外機に「散水キット」等を取り付け、室外機のエネルギー効率を高める。
4.とにかく古い機械類は、メンテナンスをきっちりしていない物はすべて新しい物に替える。
八本目:自然エネルギー(?)の利用及び調整

1.ソーラーパネルを設置する。
2.自動散水機の設置
 解説:打ち水効果による冷却効果の利用。植木等に使用するタイプを流用する事で設置費用を安く抑える事が可能。水道代がかかるのが欠点。
3.壁面の緑化
 解説:植物の熱調整機能を利用する。
4.壁や屋根の塗装を白色化
 解説:光を反射させる事で建屋への蓄熱を減らして熱負荷を低減させる。
節電には様々ありますが、前回も踏まえて節電実施の為の対応案について記載しました。
金の掛る部分もあれば、金は掛らないが工夫が必要で手間がかかる物まで。