法規制ネタ(手順書の意味は?(外伝))

同士ぶらっくたいがぁ氏の「焼けたのは寝室ですか、台所ですか」を読んで、法規に関する部分で閣下とのやり取りを思い出したので筆をとります。

ケース1

閣下「法規制を登録した表等があれば見せてください」
先輩「『法規等一覧表/チェック表』がそれに該当します」
(閣下による確認)
閣下「この法規はどなたがどのタイミングで見直していますか?」
先輩「規定で年1回年度末に実施する事となっています」
閣下「法規の見直しについて、年1回で十分と判断された根拠はなんですか?」
先輩「委員会による合議です」
閣下「年1回では十分ではないでしょう? 法規制の改廃が見直し前に行われ、見直し前に適用になった場合、組織としてはどのように対応するつもりですか?」
先輩「組織として対応が必要となれば、予算の絡みもありますから結局すぐには動けません。その様な場合は大抵猶予期間があります」
閣下「そうでない場合もあるでしょう」
先輩「改訂内容が組織に適用される場合は、県等の関係機関から通達や連絡書等が送られるのが一般でしょう?」
閣下「そうでない場合もあるでしょう」
先輩「どういう場合でしょうか?」
閣下「そういうケースもあるという事です」
先輩「はぁ?」
閣下「そもそも県や関係機関には、その様な通達を事業者に連絡する義務はないんですよ。だからそれを過信してはいけません」


めっちゃコンサルやんとか、確かに年一回の確認だと不十分だ値とかいう突っ込みは無で。
規定上は年1回ですが、実際は毎月確認を実施していましたので。
(現在は私が内部監査責任者の時に改めて指摘して毎月に変更させております)


ケース2

閣下「法規の順守評価の方法について説明してください」
先輩「表に基づいて順守しているかどうか確認しています」
閣下「確認の具体的な手順について説明してください」
先輩「マサ(柾)、説明してあげて」
(以下、私による説明)
閣下「その内容は手順化されていますか?」
先輩「していません」
閣下「では、彼(柾)が居なくなったらどうするのですか? 不適合なく評価を継続できますか?」
先輩「異動する場合はもちろん、業務引き継ぎはしてもらいますが」
閣下「彼(柾)が事故や急な病気でいなくなるケースはあるでしょう? そういう時を想定していますか?と聞いているのです」
先輩「していませんが」
閣下「組織としてはいつ誰が居なくなるか分からないのですから、対策は必要でしょう」
先輩「そうですかね?」
閣下「業務品質が人によって変化して、違反したらどうするの?」
先輩「監視・測定はしているのですから、確認手順は変わっても順守結果は変わらないと思いますが」
閣下「その保証は出来ないでしょ。確認手順が適切であるってなんで言えるの?」
先輩「法律で基準が決められているんだから」
閣下「基準の確認方法が法律の基準を満たしているかどうかの確認は誰がするの? 事前に決まってる?」
先輩「確認はみんなでします。事前には決まっていません」
閣下「みんなって誰? 本当に確認するの? 実際は確認してって担当者一人に丸投げるんじゃないの?」
先輩「そんな事はないですが・・・・」
閣下「それにね、Oさん。人が変わる度に手順がかわり、それが適切かどうかを評価するのってとっても無駄だと思いません?」
先輩「そう・・・ですね」

改善の機会
該当法規制の順守状況の評価手順を手順書にまとめていますが、この手順を活用して個別の法規制毎になお一層、適切な順守評価を実施することが望まれます。

「手順書の意味は?」の中で出てきた者の類似型。閣下は改善の機会が採用されなかったら何回でも書いてくるという皮肉です。