緊急事態発生時の食料の確保について

先日、ホーマックでLEDランタンなる物を購入(災害時対応用)したので、その流れで記載します。*1

一般的に非常食と呼ばれている物についてです。
今回の震災で手に入らないもので、イメージするのは

1.灯油
2.ガソリン
この辺りでしょう。

実際には、水や食料の販売・配給されるまで一週間放置でした。
働いている事業所の職員の中には、一週間まともに飲まず食わずの状態の人すらいた状態。
買う為のお金はあっても、物が売ってないから手に入らないという状態でした。
本当の緊急時には「金が一切役に立たない」というのを初めて経験しましたよ。

個人商店等は割と早く店を開いていたのですが(電気は来ていない)、イオン系列のスーパーを含めたチェーン店(コンビニやマクドナルド含む)は一切開店せず、食料品の購入が出来ない状況が続いていました。
これらの店が開店したのは電気が復旧して暫くした後。つまり電気が復旧するまでは一切なにもしなかったわけです。

理由は様々ですが、今回は論点ではないのでフォロー等をするつもりはありません。

以上の事より、災害が発生した時(特に停電時)は、これらの店で物を購入(食料、水、カセットボンベ等)は不可能と思ってよいでしょう。

また、役所に頼る件についてですが、人件費削減の煽りで通常勤務の人数が非常に少ない状況です。
災害発生時、役所の職員は状況把握の為にで払っている関係で、圧倒的に人が足らない状況です。あまり期待しない方が好ましいのが現状でしょう。

市町村が緊急時にチェーン店で販売している食糧等の商品を確保する事が出来るように法整備すれば、多少マシなんですが、、、、
人命より経済を優先すると言うアホな国ですから難しいでしょう。

今回、強奪が起こらなかった理由は、農家の人達が無償で食糧を多方面に提供した背景もあります。
これらは報道されていません。
また、各農家に対して一切の保障はされておりません。
日本人が礼儀正しいと言うのもあるでしょうが、これらには限度があり、本当に貧困に際した際は強奪が起こるでしょう。
特に首都圏周辺に関しては、です。
東京は都条例の関係で、企業は災害時の備蓄はしているのですが、埼玉や神奈川と言った周辺はねぇ……
外国人労働者も多いですから、実は要注意です。

前置きが長くなりました。でもまだ前置きが続きます。

以上の様な状況下で食糧などを事前に備蓄する場合、「何日間準備しておくか?」と言うのがわりと重要です。
東日本大震災クラスの場合、農家でなければ「二週間」は欲しい所ですが、まぁ、個人商店などが割と多い、、ショッピングモール系ではなく、商店街がある場合は「一週間」と言った所でしょう。
一週間経てば、水の配給やら食料品の販売する店やらがちらほら出始めたからです。
ただし、必ず手に入るという保証はない為、「二週間」は見ておくのが好ましいでしょう。
あと、空でもかまわないので、配給を受ける為の水タンク(20Lが売ってるが、水を入れると重くなる。車はガソリンの問題もある為、自転車では個別範囲が好ましい)は準備しておいた方がよいでしょう。
リュックに空の2Lペットボトルが4本でもかまいません。*2

人が一日に必要とする水分量は2Lですから、*3二週間では28L必要となります。
半分は食事から摂取するとしても、調理に必要な水は調理及びその他の要因で大気に放出される事を考えると、もう少し確保しておいた方が無難でしょう。

非常食としては、缶詰や非常時キットに梱包されているビスケット類、他にはカップラーメンなどでしょうか。
これらの食品類の利点は賞味期限や品質期限が長い事です。

しかし、期限が長いと言う事はその期限を把握しておかなければいつの間にか切れていた。と言う事にもなります。
定期的に交換するのが好ましいのですが、食品類なのでもったいなくて期限切れ前に食す、、、と言う事をするのですが、3日分でさえ結構な量となりますし、はっきり言って味気ない食事を続けるのもつらいものです。
これが7日分、14日分となると、、、かなりしんどいでしょう。



ここからが本題。
そこで私が目を付けたのが、「お米」です。
「お米」であれば、通常でも消費される物ですので、賞味期限やら交換時期やらを気にしなくてもよいという利点もあります。
ご飯が無くて缶詰だけの非常食と言うのもかなり味気ないが、ご飯が炊けるなら災害時でもかなりストレスが緩和される等のメリットがあります。

ただし、デメリットとしてカップラーメンなら「お湯を沸かす事が出来なければならない」という物があり、ご飯は「ご飯を炊く事が出来なければならない」と言う欠点があります。
災害が発生した後にエネルギーの確保する。と言うのは不可能と思ってください。
必ず「買い込みをする人がいる」と言うのと、上記のように「店が閉まっており購入できない」と言う事態が発生します。

となると、今ある物を流用するしかない。と言う事となります。

玄米であれば完全食なので他の物を食さなくてもかまいませんし、必要ならふりかけを購入しておくのも手。

と言う風に思い至って調べたのですが、、、玄米の場合は圧力炊飯器出ないと美味しく炊けないと言う事でホーマック*4の電気コーナー*5を参照すると、、、「消費電力1kw越え」の製品ばかり。厳密に言えば「IH炊飯器」の消費電力が馬鹿にならない。

車のバッテリーをACに変換させて取り出したとしても、圧倒的に足らない状況です。

ちなみに、車から取り出せる消費電力はDC12V×30Aの300Wが良い所です。
これはバッテリーに配線を直付けした場合で、300Wを安定して取り出すことを保証するわけではありません。実際300Wも取りだせばヒューズが切れます。
シガーソケットから取り出す場合、ヒューズが10A若しくは20A程度です。
車から作れる電気で出来る事は、TVを見る事くらいでしょう。
電気ポットや電気ケトルの消費電力も1kw超えですから、車では不足となります。

IH以外の炊飯器の中で、一番最大消費電力が低いのが230Wでした。しかし、230Wとなると、、、結構ぎりぎりです。
一時間以上のアイドリングするとしても、電力負荷があるので結構なガソリンの消費量になる事が予想され、、、、あまり効率が良いとは思えず、取りたくはない選択です。

となると、他の方法で準備が必要です。

発電機を準備する。
出費が激しく、エネルギーの保管は入手が難しい欠点があります。ガソリンは危なくて室内保管できません。となるとカセットコンロタイプになります。
発電機はご飯を炊く為以外にも流用できますが、さすがにエネルギー効率が悪いから、家持以外は厳しいのではないかな?と思います。

TVを見たいなら、手回し発電で携帯電話を充電し、携帯電話のワンセグで見ると言う方法があります。
明かりの確保、となると、購入したランプで十分です。他にはロウソクなどを準備しておけばよいのではないでしょうか。
さすがに蝋燭の品質期限は食料品とは違って保管しておいて損はないでしょうから。

ロウソクの熱を利用した発電で、ロウソクの明かり+発電機で発生した電気でLEDを灯す、、、と言うのも面白いかなと思ったりw


この段階で電気を使うと言う選択はあきらめました。

次に考えたのが「ガス」です。
ホーマックの炊飯器コーナーには「ガス炊飯器」もありました。

お湯を沸かすには「ロウソク」では不十分です。
となると、カセットコンロの準備は必須とみてよいでしょう。
であれば、カセットボンベを利用したいと考えます。

一応、カセットでご飯を炊くと言う事は可能です。
このような商品も発見しました。

災害時の為にカセットボンベの備えは必須ですが、その為に炊飯器を購入するのもなぁ、、、と言うのが感想です。


カセットボンベがあるのであれば、こちらでも十分かと思われます。こっちの方がはるかにお値段安いですしね。
圧力でなくても電子ジャーでも玄米は炊けるので問題はなさそう。

ということで、近々どちらかを購入予定。購入後は動画付きでレビューしたいなと思います。

*1:製品そのもののレビューはまた今度

*2:水の配給が始まれば、なんどか往復すればよい

*3:例:飲料1L、食事で1L摂取

*4:ここでようやくホーマックつながりです

*5:元は別の物を購入したついでに見に行った。ランプの購入も衝動に駆られて購入した