LED灯

LED灯を作成する上でどのタイプのLEDを使って組み上げるのかの選択は重要になってきます。

より低い電圧のLEDを選べば、その分消費電力は小さくて済みます。
より高い照度のLEDを選べば、その分使用するLEDの個数は少なくて済みます。

しかし、設計を行う者はそこで一度立ち止まり、以下の事を比較しなければなりません。なければなりません。

・低い電圧のLEDと高い照度のLEDを使用して作ったLED灯のランニングコストと導入コストの合計の総計コスト
・高い電圧のLEDと低い照度のLEDを使用して作ったLED灯のランニングコストと導入コストの合計の総計コスト

まず、両者のランニングコストを考えて見ます。
月の電灯時間を260時間と仮定した場合、両者の消費電力差が10Wだった場合の電気代の差は53円です。年間差は636円にしかなりません。

もう少し具体的な数値を仮定して考えて見ます。

・低い電圧のLEDとして3.2V
・高い電圧のLEDとして3.8V
・低い照度のLEDを使用する場合に必要なLEDの個数は400個
・高い照度のLEDを使用する場合に必要なLEDの個数は200個
(LEDに流す電流値は20mAとする)
以上の条件で作成した2つのLED灯の消費電力は、性能の高い方が12.8W。性能の低い方は30.4W。
性能の高いLED灯は低い方の約二倍の性能を誇っています。
消費電力差は17.6W。繰上げ計算で18Wとして1ヶ月の電気代の差は(1kw/h20.32円)95円でした。
年間1140円の差があることになります。

性能の悪いLEDのサンプルとして「SLP-WH36A-81」を挙げてみます。
1個当たりのコストは9.6円 400個使用なので3840円です。
性能の高いLEDのサンプルとして「OSPW5161P」を挙げてみます。(特性実測調査で大体2倍の性能上がったので)
1個当たりのコストは70円(1パック10個入り700円) 200個使用なので14000円です。

差額は10160円となり、性能の高い方が低い方よりも総コストが下回るには9年近くかかる計算となります。
LED灯の交換時期を12とすると、その差は3420円という結果になりました。

これは、9年以上使用し続けなければ性能の低いLEDを使用したほうがコスト的に安く済むと言う結果となります。
もちろん、1kW/hあたりの単価次第で変動します。

今回の400個200個は適当で、実際に必要な照度値を満たす為に必要な個数を算出するには、LEDの光の実測を調べて求める必要がありますが。


つーわけで、今現在LED灯の開発について、色々思うところがあってテンパってます。