驚異のコンサルティング審査

先日、外部審査機関によるISO14001の審査を受けた。

その時の審査の風景について脅威に思った事を連ねてみます。


ケース1:環境側面
「部門の目的・目標シートがありませんね。あった方がその部門の達成状況が見えるのであった方がいいです」 「環境側面は、その恩恵が組織にない部分に関しても抽出し特定しなければなりません」 「環境側面は、未来において(組織の活動に係らず)環境に寄与する部分についても特定した方がよい。特定段階なんだから何でも書け」 「環境側面は、可能性として存在する事はすべてかけ。この段階で評価については考えなくて良い」 「記載された環境側面の評価について、出来ないとして空欄にするのではなく、何でもよいので書いた方がいい」 「評価の基準は○、×、△でもかまわないし、その基準は自分で決めてよい」 「評価の基準は可能な限り数値で表してください」 「その評価の基準は、何をもって決定したのか、説明してください」 「基準は客観的に説明できなければなりません。そうでなければ意味はありません」 「評価できるのであれば、目的目標に落とし込んでください」 「落とし込んだら、目標管理シートに記載しPDCAをまわしてくださ」
ケース2:力量の証明
「力量を証明する記録はありますが、力量を保持している、力量が維持されている記録がありません」 「力量が維持されている事をどう証明されるのですか?」 「講習会が実施され、それを受講しているのであれば、その記録を事務局が保持していなければなりません」
ケース3:内部監査
「内部監査報告書があるが、この報告書は全体の報告書となっており、各部門の内容が見えない」 「内部監査の部門別の報告書がない。これでは何の為に監査を実施したのか証明されていません」
ケース4:化学物質の入出庫台帳について
「台帳は化学物質が保管されている場所に保管するのが一般的である」 「台帳を危険物庫の鍵が保管されている場所から保管庫の方に戻しなさい」 「入庫台帳に、それがPRTR物質なのか毒劇物なのか有機化合物なのかどうかの標記をしなさい」
ケース5:名称の整合性について
「緊急事態について、高圧ガスと安全、電気と環境で設定されたものと複数存在するのは好ましくない」 「意味を統一して整合性を図らるなりの工夫をしなさい」

一見、まともな事をいっているようにも取れる部分があります。ただし、上記は審査員の発言のみを抜き出したものに過ぎません。
数日その補足をします。