驚異のコンサルティング審査:名称の整合性について

「緊急事態について、高圧ガスと安全、電気と環境で設定されたものと複数存在するのは好ましくない」

「意味を統一して整合性を図らるなりの工夫をしなさい」

これ、「改善の機会」*1に該当する部分で指摘されました。

部署審査で「部署にとっての緊急事態は何ですか?」という質問に対して、EMSで想定し設定している「緊急事態」とは別の緊急事態を答えた為です。

これ、整合性を図る意味はありません。
簡単な事です。

立場が違えば、リスクも緊急事態も違ってくるからです。

課にとっての緊急事態と「組織」にとっての緊急事態、事業所にとっての緊急事態を「イコールにしなさい」という発言が出てくる時点で、審査員の力量を疑います。
このように「意図的に誤解を招く質問の仕方」をする時点で、性格が表れますよね。

審査であるなら、
「貴方の所属する部門にとっての環境リスクはなんですか? それは緊急事態として設定されていますか?」
このように質問するのが、正しい力量を保持した審査員でしょう。
最初の質問だと、それが「安全」に関してなのか「衛生」に関してなのか、はたまた「自分たち」に対してなのか「外部に対して」なのか、一切不明です。
そのような「大雑把な質問」をしておいて、すべての職員が同じ「緊急事態」をイメージして答えるようにしろというのは、現実的ではありません。

環境の審査なんだから、環境の「緊急事態」と限定されているのは当然という意見もあるでしょう。もちろんこちらもその様に認識して答えてほしかった面はあります。
しかし、そんな所に「限定する意味」はありませんよね。リスクの管理ってそういうものではありませんから。

*1:本当は別名