事業者は環境に配慮した事業活動を行わなければならない(キリ

部門審査時の会話である。
*1

審査員「他にどのような業務を行っています?」

部門者「企画の立案や計画等も行っています」

審査員「それは、あなた方の部門の中だけですか?」

部門者「そういう事もありますし、そうでない事も」
(キラリと審査員の目が怪しく光る)
審査員「そうでないというのは?」

部門者「お金がからむ事ですから、もちろんトップ*2や各部門の責任者なども参加することがあります」

審査員「組織の事業活動に関する企画や計画を行うのでしたら、その中で当然、環境に配慮した活動を考慮した形で企画や計画を提案する事は出来るのではないのでしょうか?」

部門者「出来る、出来ないでいえば、出来ない事はないでしょうね」

審査員「では、それを環境側面として抽出してはどうでしょうか?」

部門者「どうなんでしょう?」

事務員「異議あり。それは環境配慮を活動テーマ内に設定しろと言うのと同義です。環境側面は側面であって正面を要求した物ではない。無視はしない。意識もする。だが優先するべきものではありません」

審査員「正面であってはならないなんてのは書いてありません。なので書いてもかまわないのです」

事務員「候補として記載する分にはいいでしょうが、環境側面に設定することを前提にするのはおかしい」

審査員「書くのは困難ですか? 書くことに何か不都合がありますか?」

部門者「書くだけだったらないでしょうね」

審査員「だったら書きましょうよ」

事務員「評価手順を無視している。だったら書くことすら反対します。審査員は著しい環境側面として設定し、目的目標に取り込んで活動を実施する所まで要求している」

審査員「そんなことはありません」

事務員「あります。規格で要求している範囲を逸脱している。未来における活動を曲げてまで環境に配慮しなければならないなんて要求されていません」

審査員「ISO14001は、それが期待されている」

事務員「期待と要求は違います。審査員は期待されているから、要求して当然だと言っている」

審査員「言ってませんし要求していません。実施する、しないは組織が決定すればいい。やらなくても環境側面として特定する分には問題ない」

部門者「そうなの? だったら好きなだけ書けるんじゃ」

審査員「そうです。好きなだけ書いていいんです」

事務員「そんなわけない。それが許されるなら、PDCAの考えから外れる。審査員はまず項目として書かせ、次に書かせた内容を『著しい環境側面』へと引き上げさせ、その内容に対する目的・目標を設定させて実施させようとする意図が見えている」

審査員「そんな事はありませんし、それのどこが悪いんですか? やらないよりやった方がいいに決まっている」

事務員「そんなことある。なぜなら、記載されている項目で著しいかどうかの評価欄に『◎』が付いていないものに対して『評価方法は○、×、△でも良いし評価基準は個人の主観でも良い。それなら可能でしょう?そうする事で◎をつけましょう』などという発言をされたのか」

審査員「だから、それのどこが悪いの」

事務員「悪いに決まっている」

審査員「そんなことはない」

事務員「組織のルールを無視している。それは越権だし、審査員の目的は、目的・目標に設定させる事にある。だから異議を唱えている」

審査員「そんな意図はない。どうにもあなたは完璧主義者のようだ。だからそんな風に思う」

部門者「まぁまぁ。とりあえず、シートに書く程度だったら別に手間はないですから」

審査員「そうです。どうするかは皆さんが決めればいいんですから」

事務員「そして、先ほど言った手順をふむと」

という感じです。

後から「フォローが無かった」とクレームつくのが嫌だったので、ガンガン口出ししました。

対象的に、事務局は終始沈黙。沈黙は金なり。ってやつでしょう。

審査員の主張が間違っているとも私の主張が正しいとも思っておりません。
評価は皆それぞれという事で、ヨロシク、オマカセ、シマス

「事務局は何もしなくていい&だけどやれ」
につづく

*1:事務員は私

*2:所長とは別に存在する所長より上の方