内部監査報告書の記載内容とは?

内部監査の一連の流れの最後になります。
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論点:「内部監査報告書に記載すべき事項」

トリガーは閣下より、「内部監査報告書には、各部門の監査実施結果についても詳細に記載する事が望まれる」
と言うものがあり、監査実施前より報告書に含めるべき事項の議論がされておりました。

ようするに、内部監査報告書と言うものは仔細に書かなきゃならない。と言う主張です。
当然、参照した記録やら何やらも書けとの事。

そんな背景の中、今回の私の主張は、「内部監査の報告書で細かい事を言っても仕方がない」と言うものです。
報告書と言う形態は維持しなきゃならんでしょうから、必要なの項目は
1.監査対象
2.監査実施日
3.監査責任者
4.監査目的
5.監査項目
6.監査結果
この6点程度でしょう。
トリガーである閣下は、これを「部門毎に発行せよ」というお告げでしたが、必要性を感じません。
究極的には、5番も削除し、6番は「是 or 非」のどちらかで十分です。

異論を感じる所もあるでしょうが、A4一枚に収まる程度の報告書で十分です。
ただでさえ忙しい社長の手を煩わせるものではありません。

というか、「ISOの内部監査報告内容」なんてこれで十分です。

特に認証がほしい所だけの事業者などはもっと割愛しても良いかもしれません。
各部門から上げられた指摘事項を束ねたって意味はありませんから。件数を重要視するのは愚行でしょう。

 他事業者は不明ですが、当事業者のほとんどが、規格要求の「あらかじめ定められた間隔で」と言う要求事項を満たす為の監査になっており、本来依頼者であり報告先でもあるトップマネジメントの意向が置いてけぼりになっている状態だからでもあります。

 定期的に実施する内部監査なんて、点検項目の監視及び測定の中で代替すれば十分です。
個別に要求を抜き出して実施するほどの重みはないし、中身もないのですから。


とはいえ、トップマネジメントが意欲的な人であれば、このような報告書で済むはずもない。
が、意欲的な人であれば環境監査などという独立した監査を実施はしないでしょうが・・・

これで終わっては意味がないのでもう少し続けます。

*1:昨年度12月中旬を予定していたのですが、わりと色々あって公開が遅れました