省エネスプレーは効果があるか?

じょうろうまいにゃ〜が面白いなぁ

といきなり話が逸れました。
ISO関係ないですが、まぁ、環境つながりと言う事でここはひとつ。

エコ製品、いろいろ出ておりますが、どれも効果がさっぱり?
じゃぁ、効果を検証しよう!!

ということで、わりと昔からいろいろやってきております。
LEDに傾向しがちですが、こいつはそれだけ難しいと言う事で一つ。

KING JIMの出しているハイブリット・ファンについても、データ検証しましたよ。
メーカーに言ってサンプル貸し出させて。
データも含めて相手側に渡してやりました。
こいつはまたあらためて記事にします。


本題


今回取り出すは、「窓用省エネスプレー 寒い暑いその時」

断熱コーティングを施す事で、「窓ガラスからの室内側への排熱を抑制する」というもので、決して「UVカット」や「赤外線カット」を行うコーティング剤ではございません。
(逆にいえば、そういう製品と併用する事が出来るということです)

断熱なので、「窓の熱貫流率を変化させる」という事なのでしょう。

イメージとしては、「ペアガラス」「真空ガラス」に近いかと。

今回、この製品を下記の環境で効果のテストを実施しました。

で、その温度グラフが下記

注意点
・計測ロガーは校正されたもの(証明書あり)で同型品を使用している。
・データは一週間分(10分単位で計測)である。
・一時間当たりの平均をとり、日別のグラフデータは別途あり
・上記グラフは、さらに時刻あたりの平均をとって表したもの。
(つまり、上記図の1時のデータは、1日〜7日の1時のデータの平均)
・外気は気象庁が公開している過去のデータ
・塗装後は1週間放置した後に計測を一週間したものである。
・ブラインドと窓の間の空気層の温度と居室の温度には差がある。

超意外でした。データ上は効果がある形です。
真面目な事を言えば、効果が無い物だと侮っておりました(ぉぃ)

日別データのどれもが効果がある形になっています。
 また、室内でエアコンを使用しなかった場合ほど、謙虚に数値に差が出ております。
この時の最大温度差は7℃

 この製品、上記で述べたような「二枚の合わせ鏡」タイプには効果が薄いという欠点はありますが、その様なガラスを導入していない家庭では効果がある形です。

 また別の形でサンプリングを実施する予定で、それも報告できれば良いのですが、まぁ今回の結果は上記の通りになったと報告させていただきます。


謳い文句通り2℃程度の省エネ効果があると。
データを信じるも信じないも、皆さん次第という事で。


全面塗装なら、さらに効果がはっきり表れる事でしょう。






視点転換

赤外線は反射しないということで、ブラインドを赤外線やUVをしっかり反射させるエコ製品も存在するのでそちらの製品を併用する事で効果さらに大。室内側からの紫外線や赤外線を妨害するものではないと言うのも留意。

はともかく、今回のデータではまた別の面白いデータが取れている事に気が付くでしょうか?

外気と測定データとでは温度差が非常に大きいと言う部分。
ブラインドからの排熱も断熱効果で外に逃がさないというデメリットはあるでしょうが、非塗装面も同じように高温になっています。

天井裏は非常に暑く、外気の方が涼しいということはよくあることですが、窓側とブラインドの間も同じような状況であるというデータが取れたと言う事です。

これ、ブラインドの代わりにカーテンと置き換えても良いでしょう。


このデータからわかる事は、室内の高温温度層の部分を外気と置換してやれば非常にエコじゃね?
という点です。

天井裏の換気が思いのほか様々な効果を及ぼす。という説明は省きますので調べてちょーだい。

ともかく、窓傍の温度層を外気と置換してやる事が出来れば、居室の熱負荷は低減されるので省エネに繋がる、、、はずw

というのが、今回のデータで見えてきたのはおもしろい!!

つまり、エアコンつけたままでも定期的に窓を開けて熱を逃がしてやれば、省エネになる可能性があるってことです。

まぁ、ブラインドやカーテンを開けてたら効果ないんですがw